ゆず

ゆずは、北川悠仁、岩沢厚治からなるフォークデュオ。中学3年の時に同じクラスになった際に一緒に歌ったのが最初のきっかけで、別々の高校に進学した後にも4人組バンドを結成したが、他2人は脱退し、現在の形となった。ストリートミュージシャン出身で、神奈川県横浜市で路上ライブを行っていた。路上最終日には台風にもかかわらず、約7500人が集まるなど伝説となっている。1997年にインディーズデビューし、翌年1998年のメジャーデビュー曲「夏色」2ndシングル「少年」が立て続けにブレイクし、その名を有名にした。オリンピックのテーマ曲の「栄光の架橋」で2017年の紅白歌合戦の大トリを務めた。北川悠仁はボーカルの他にギター、タンバリン、ピアニカなどを担当。また、作詞作曲や楽曲提供も積極的に行い、NHKEテレの子ども向け番組の曲の提供なども行っている。岩沢厚治は、ボーカルでは高音域を担当し、ギターも演奏する。また、北川同様に作詞作曲も手掛ける。歌だけでなくダンスを入れた楽曲にも挑戦し、観客と一体感のあるライブが行われている。

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ゆず
10

ゆずの変わる魅力と変わらない魅力

「ゆず」というアーティストほど、どのような時代でも愛されるグループはいない。何故そう言えるかと聞かれれば、彼らは時代に合わせて変化もすれば、ずっと変わらない魅力も兼ね備えているからである。
例えば、ボーカルの北川悠仁の声。特にデビュー当初から2000年代に掛けては、良い意味で力強いしゃがれ具合が魅力であった。それが今では、優しさも兼ね備えた歌声へと変化を遂げている。それでも、今の北川悠仁が2000年代当時の曲を披露しても、違和感は一切無い。
一方で、同じくボーカルの岩沢厚治の声。彼ほど歌の神様に愛されている人物はそうそういないであろう。良い意味で、ほとんど変わらないのだ。デビュー当時から現在に至るまで、その透き通るような高音は健在だ。
楽曲においても、どんな時代においても色褪せない。例えば、アコースティックギターのみで奏でる楽曲もあれば、デジタル音を分段に盛り込んだ挑戦的なものもある。どちらにもそれぞれ、オーディエンスを曲の世界へ引き込むポイントが多く存在する。それは、ゆずの音楽的魅力はもちろんのこと、人間的魅力も垣間見えるからである。
時代の変化に柔軟に対応が出来る、それが「ゆず」というアーティストが長く第一線で活躍できる理由なのであろう。