謎解きアリ、ギャグあり、飯テロあり!北の大地で繰り広げられる金塊争奪戦!
日露戦争後の北海道で繰り広げられる金塊争奪戦を描いたマンガ、『ゴールデンカムイ』。謎解きあり、サバイバルあり、ギャグあり、飯テロありと、様々な魅力がぎゅっと詰まった作品です。
物語のあらすじは、戦地で”不死身の杉元”と呼ばれた主人公・杉元佐一が、莫大なアイヌの埋蔵金を手にする為、アイヌの少女アシリパと共に金塊探しに乗り出すというもの。埋蔵金の在りかを知る為には、暗号が彫られた囚人たち全員の皮を剥ぎ、その謎を解かなければならない。
ゾッとする怖さや痛い描写も多いですが、敵対する第七師団率いる鶴見中尉の仕掛ける頭脳戦や人心掌握術、クセの強すぎる囚人たちとの戦い、ストーリー展開の上手さ、そしてギャグの破壊力に心掴まれ、物語にぐいぐいとのめり込んでしまいます。伏線もあちこちに仕掛けられているので、ちょっとしたセリフや描写にも注意しながら読んだり、何度も読み返して伏線回収をする楽しみ方もできます。
また北海道の自然の美しさや、自然と共存するアイヌの生き方が描かれているのも、『ゴールデンカムイ』をお薦めしたい理由の一つ。特にアイヌの知恵で捕らえた獲物が、美味しそうな料理となって登場する飯テロシーンでは、アシリパの食へのこだわりや、杉元の反応にも注目して読んで欲しいです。