カウボーイビバップ / Cowboy Bebop

カウボーイビバップ / Cowboy Bebop

『カウボーイビバップ』とは矢立肇の原作、渡辺信一郎の監督で制作された、2071年の火星を中心とした太陽系を舞台にビバップ号で旅する賞金稼ぎ達の活躍を描くスペース・ウェスタンアニメである。賞金稼ぎのスパイクとジェットは、運命的な出会いを果たした仲間たちと、宇宙船ビバップ号で奇妙な共同生活を始める。スタイリッシュな映像と粋な台詞回し、アクションやメカバトル、ハードボイルドからコメディまで話数によって異なる幅広いストーリーテイストが魅力。

shirato0806のレビュー・評価・感想

カウボーイビバップ / Cowboy Bebop
10

日本最高のハードボイルドSFアニメ!

宇宙をまたにかける賞金稼ぎ4人組のハードボイルドSFアニメ。
元中国マフィアの凄腕スパイク、元警察捜査官のジェット、記憶喪失の詐欺師フェイ、天才ハッカーのエド(そして彼らの宇宙船に参加したスーパー知能犬のアイン)。
基本的には賞金首を登場人物4人が捕まえる、というあらすじなのだが、簡単には賞金首は捕まらない…(むしろ捕まったシーンは非常に少ない)。

4人とも体術、機械操作、銃の腕前はそれぞれ滅法すごいのだが、犯人に騙され、翻弄されたり、そして自分たちがミスをし墓穴を掘るなどのドタバタ具合である。
しかしながら、時に犯人に感情移入をしてしまったり、実は過去の因縁の相手であったり、むしろやたらムカつくヤツだったりで、勧善懲悪だけのストーリーではない。

更に4人が宇宙船「ビバップ号」に乗る以前の物語もオムニバス形式で紡ぎ出される。

決して慣れあいではない、だがドライにもなりきれない、そんなハードボイルドさがたまらないのである。
そして丁寧な作画、デザイン、そして菅野よう子のビッグバンド形式の小粋な音楽が、ウェッティなストーリーに非常にマッチするのである。

2018年で20周年を迎える本作。
これからももっともっと多くの人に見て頂きたい作品である。