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魂で繋がる絆が素敵な物語
この作品は、西遊記を元に現代風のアレンジと作者独自の物語構成となっており、世界観、キャラクターの個性、物語のクオリティなど、他ではあまり見かけないような設定が魅力です。
なんといってもキャラクターの個性が冴えています!
金髪で銃をぶっぱなし、口癖は『うるせぇ、殺すぞ』博打酒煙草なんでもござれの俺様破戒僧。一行のリーダー三蔵法師
口癖は『腹へったー』な健康優良児な最年少にして元気いっぱいで明るいムードメーカー。
無邪気で戦闘力が一番強い実はクールな一面もある孫悟空
酒と煙草と女に目がなく、女好きのナルシストだが実は面倒見の良い子供に好かれる兄貴肌な沙悟浄
常に笑顔でポーカーフェイス。丁寧な口調と穏やかな性格に加え実は一行の中で一番怒ると怖いみんなの保父さんな猪八戒
皆、過去には重いものを背負っており、モットーは『俺は他でもない自分の味方』
利己主義、個人主義、守るのではなく、守らなくてもいいそんな三蔵一行。
敵側のポジョンとして、牛魔王の息子紅孩児一行がいる。
こちらのキャラクターの方が少年誌の主人公のような立ち位置で、その逆転もまた魅力的。
心ではなく、魂に絆が刻まれている一見自分勝手な三蔵一行。
そんな彼等の破天荒で時には心にグッとくるシーンなどがこの作品の最大の魅力です。