30年を経て、変わらぬ名作の新境地
原作は30年前に刊行された本編だけでも10巻に及ぶ大長編の小説です。
遠い未来の、はるか彼方の宇宙に進出して行った人類が、専制君主を頂く国家と民主主義を掲げる陣営に分かれて戦争をしている、という物語です。
そこに二人の天才が現れたことから歴史が大きく動く、という架空の英雄譚なのです。
今回、四半世紀を超えて二度目のアニメ化となりました。
前作はバブルの波に乗って超豪華な声優陣が素晴らしいお芝居をしてくださり、今なお人気を誇っている作品ですが。
今回はさらに映像技術が発達し、艦隊戦の描写など、見事にブラッシュアップされてリリースされています。
壮大な物語にふさわしく、登場するキャラクターの数も半端ないのですが。
何度も新装版として刊行され、コミカライズも二度にわたって行われていて、オタクにとっては三国志並みに知られた作品であることから、それぞれのキャラクターたちに対する思い入れを持ち、好きなシーンを楽しみにして見ている従来のファンから、まだこの世界を知らない若い世代にも十分に魅力的な物語です。
今期はテレビ版で製作され、次期からは劇場版というスタイルの予定のようですが。
この物語の終焉まで、何年かかっても追いかけ続けようという決意をさせるほどに魅力的なアニメーション作品となっています。