全盛期最高のSFサイバーパンクアニメ!!
この作品は1998年のアニメです。
見た後であなたはこの事実に驚愕するのではないでしょうか。
「こんなに前のアニメなの?」と。
理由は、高品質な作画と1話完結で鋭い脚本が、菅野よう子の1話ごとに異なるジャンルの音楽を最高に盛り上げるからです。
名作に制作時期は関係ない、そのことをあなたに教えてくれる1作であると私は思っています。
作品の時代は未来、人類は地球圏の最奥までの惑星を開拓し、その距離をもゲートと呼ばれる技術で克服しています。
主人公はスパイクという長身の青年、彼はカンフーを繰り出し、またソードフィッシュ号という
モノレーサー(飛行機のようなものです)を駆ります。
その相棒として、ジェットという中年の元警官が付きます。
彼らはビバップ号という宇宙空間を移動できる飛行できる漁船の母艦で、ガニメデやエウロパといった主に木星の衛星圏を舞台として、賞金稼ぎをおこないます。
それでタイトルに『カウボーイ』が冠されているというわけです。
笑いあり涙あり空腹あり金儲け話ありシリアスあり、1話完結としてこれほどお手本のようなアニメが他にあるでしょうか。
ただし、このアニメは当時あまりいい扱いを受けなかったようです。
アニメと暴力とが結び付けられてバッシングされていたことがあったようで、それに配慮してシーンや話まるごとをカットされてしまいました。
その結果、2クール26話が1クール13話まで削られることに。
今ではDVDやブルーレイや配信サービスでちゃんと全部見られます。
当時のアニメ制作現場の悲痛な叫びとも取れる、なぜか挟まれた最終回の総集編以外はね。