本が大好きな少女が世界を変えていく
2019年に第1期が放送開始。原作はWeb小説で完結済み。
本が大好きな日本人女性が図書館への就職が決まった日に亡くなり、「もっと本を読みたかった」という未練を持っていたせいか、彼女は異世界へ転生していた。
マインという名前で、日本で生きていた知識を持ったまま生きていく。
はじめは異世界と日本の文化の差が大きすぎて、現代的な暮らしとはかけ離れているせいで文句などを多く言うマインに感情移入がしにくい。
5話辺りまでのマインの言動に耐えきれるかどうかがこの作品を視聴し続けられるかのポイントになると思う。
「異世界でも本を読みたい」という強い願いを持ったマインは、自らの知識を活かして本を作ることを決意する。
幼馴染のルッツと共に紙を開発し、父の同僚に字を教えてもらい、少しずつではあるが彼女の夢に近付いていった。
やがて彼女は自身の病を知り、その病を抱えたまま生きていくために神殿へと入り、巫女見習いとして生きていく。
そこでも彼女は本を作るために次々と技術を確立していくが、貴族社会の思惑に巻き込まれていく。
本が好き、という強い思いを持った少女が夢に近付いていく様子は見ていて楽しいし、異世界の雰囲気も穏やかで、様々な解説がなされるため分かりやすい。
ほのぼのとした異世界ライフに少しのシリアスを求める人におすすめの作品だ。