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めちゃくちゃ暗ーい歌が多い 突き刺さる言葉
本人が犯罪者なのだろうか?常に顔を見せない謎のミュージシャンで、歌う内容はとことん暗い歌ばかりというイメージ。声のキーは高く、心の底まで突き刺さるようです。ギターの弾き語り調でもあり、ピアノの弾き語り調でもあるような、繊細だけれども力強い。間違いなく言えることは、ROCKです。1小節にどれだけ詰め込むのだろうと思うほどの言葉を詰め込んでおり、実際にカラオケで歌ってみると、ラップみたいに早口でせわしく歌わないと間に合わないくらい、言葉が多い。暗く塞ぎ込んでいる時に言葉が頭の中をグルグルとものすごいスピードでうごめく感じが良く表現されている感じです。言葉1つ1つは、日常会話の単語というよりは小説等に使用されるような文学的な単語が多い。例えば”つまびらか”とか。
私自身、離婚等で人生で一番暗い時に彼の音楽に会って、どろどろに暗くなって聞けて、その時の自分にピタッとフィットした感じで、四六時中amazarashiを聴いて、毎夜朝まで歌っていました。一世代前の人は、落ち込んだ時は中島みゆきの暗い曲を聴いてとことんまで自分を落とすという気持ちの切り替えとして聞かれている人がおられるようですが、amazarashiは現代版のそれのような気がします。唯一無二の彼の新譜を今でも心待ちにしている毎日です。