悪役令嬢から、ヒロインへ華麗なる転身が面白い。
主人公は、わずか16歳で不慮の事故で死んでしまい、ある時、自分が乙女ゲームの悪役令嬢、カタリナ・クラエスに転生してしまった事を知ります。そして、その運命はハッピーで国外追放、バットで死という全く転生しても良い人生は迎えられそうもない、過酷な運命でした。過酷な運命に立ち向かうべく、剣を習得したり、魔力を強化しようとしたり、ヘビのおもちゃを奮闘したりと少しズレていますが、励む日々を過ごします。
また、乙女ゲームの世界がメインになっているので、ターゲットになる男性キャラが魅力的。好みは分かれると思いますが、等身大の主人公目線で楽しめ、毎回見ていて、うっとりしたり、ドキドキしたりできます。また、主人公が破滅フラグばかり意識して、無自覚にターゲット達を引きつけては、めちゃくちゃ鈍感な解釈をしていくのが愉快です。
本来なら、忌み嫌われ役の悪役令嬢のはずなのに、いつのまにか、ヒロインキャラであるマリアも退け、しっかりヒロインになってます。ただし、主人公はあくまでも無自覚でそこから生まれるドタバタがたまらないエッセンスになってます。転生するという話はよくありますが、まさか、悪役令嬢からヒロインにのし上がっていく様が本当に斬新で面白いです。