ワイルドスピード(Fast & Furious)が人々の心をつかむ理由
今年の8月、コロナウイルスにより昨年放映予定だったワイルドスピード ジェットブレイクがようやく上映された。この作品はカーアクションメインのシリーズ映画となっている。今作はワイルドスピードIII Tokyo drift内で死亡したはずのハンが復活したとのうわさがあり、日本だけでなく世界中で映画館にはたくさんの人が訪れた。ではなぜこの作品には世界中で支持され、続編を望む声が沢山あるのか。それについて自分なりの2つの見解をここに述べたいと思う。
まず一つ目はド派手なアクションである。カーチェイスはもちろん、銃撃戦や戦闘シーンは非常に臨場感たっぷりで、一度見始めると目が離せなくなってしまう。というのもアクションシーンをほぼCGなしで撮っているため、役者のドキドキ感が視聴者側へダイレクトに伝わってくる。よってド派手なシーンの裏にはそれを超えるようなド派手な絵演出がされているのである。さらにこの規格外さが分かるエピソードとして、「Ice Break」までの全作品で壊された車のトータルはおおよそ1800台といわれている。ここからいかに、常識はずれな撮影がインパクトのあるワンシーンを作り出していることが分かる。
二つ目は、上記の破天荒さとは逆に作品内でのファミリー愛の深さである。ワイルドスピードでは主人公が彼の友人や恋人などと結成した組織があり、彼らはそのメンバーをお互い家族のように大事にしてる。例えば「ワイルドスピード Ice Break」では主人公がファミリーを攻撃したにもかかわらず、メンバーは彼のことを命がけで助けようとする。ここから彼らがいかにお互いを大事に思い、尊重し合っているかが分かる。
以上二つ述べたように、ワイルドスピードという作品は破天荒でド派手なアクションシーンとは裏腹に、家族を大事にするという人情味も含んでいるため、世界中の人々に支持されているのだと私は考える。