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「私たちの持つ責任」
菅田将暉演じる、高校教師が担当する3年A組。事件は、卒業式10日前に起こる。
生徒たちを監禁した、教師の不可解にも思われる行動の真意はいかに。卒業間近の生徒たちに何を伝えたいのか。最後の最後まで、目の離せない、学園ドラマになっている。
先生の行動の、根源はある生徒の自殺。生徒たちはその自殺に少なからず関わっていることはわかっているが皆、見て見ぬふりをしていた。スマートフォンが発達した現代、高校生という若い世代においても情報発信という行為は容易になっている。しかし、その発信に責任感を持ち行動している人はどれだけいるのだろうか。これから社会の出る高校3年生の生徒たちに対して、体を張った先生の行動は本当に悪なのか。今、目に見える・耳に入る情報は真実なのか。情報量の多い時代だからこそ、考えさせられるドラマとなっている。「自分の行動に責任を持つ」。言葉でいうのは簡単だ。しかし今一度自分の行動、発言を振り返ってみよう。そう思わせるメッセージが込められている。
このドラマを見終わったとき、今一度いままでの自分の行動を振り返ってみてほしい。何気ない発言や発信が人を傷つけ人の命を奪うこともある。このドラマからはきっと、真実を見る大切さを学べるはずだ。