色々な世代に愛されし赤塚不二夫が生んだ六つ子の大人の姿は爆笑!
赤塚不二夫氏の「おそ松くん」の六つ子が大人になった姿を描いた作品です。キャストには櫻井孝宏さん、中村悠一さん、神谷浩史さん、福山潤さん、小野大輔さん、入野自由さんがメインの6人を演じています。櫻井さん達が演じるキャラの、おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の兄弟が大人になったのはいいのですが、20歳越えても親の脛をかじりまくって競馬にいったり釣り堀にいったり、しかも仕事もせずにだらだらとしているというだらしない生活を送っています。そんな6人に日常をオムニバス形式で繰り広げたり、おとぎ話や六つ子が女子になったらとかイケメンになったり、いきなり劇画タッチなストーリーが始まったりと、いったい何が始まるのか、どんな話が展開するのかが見所です。始まったばかりはやりすぎたいきすぎたパロディで一部のエピソードがお蔵入りになる事態になり、その代わりになるアニメが新たに作られたりと異論内美で面白いアニメ史に名前が刻んだのではないかと思いました。その反省を活かして2期と3期そして劇場版では表現を柔らかにしつつも下ネタなど相変わらずぶっこんできてきたり、時にはハートフルストーリーやシリアス展開が描かれて目が離せません。特に「イヤミは風の中」は「おそ松くん」の原作でも人気が高いエピソードはいつもはギャグばかりなのに、シリアスな雰囲気ばかりなのは珍しかったです。いつもはずる賢いイヤミがいい奴として輝く数少ないエピソードです。また、新しいシリーズが開始すると、キャラクターが盛り上がって人気者になるために奮闘したりしても失敗したり、偽物の六つ子が登場したりとはちゃめちゃさが始まるのも安心感があったりします。タレントの照英さんや三国志でメインキャラを勤めた松本保典さんがその当時演じていたキャラを演じたり、さらにはメインの6人のキャストとヒロインのトト子の遠藤綾さんが本人役で登場したりと遊び心があってバラエティに富んでいて面白いです。ストーリーもギャグの他にも大好きな猫との友情、同じ人を好きになった兄弟の苦悩、恋した女の子のために明るく振る舞ったり、ライバルアイドルがシングルマザーになって苦悩したりとそれぞれのドラマが描かれているので、ギャグとシリアスのバランスがとれているのも魅力です。ストーリーにちょっとしたパロディや小ネタもあり探してみたりと、おそ松さんは色んな楽しみ方があるので、面白いです。