かわいいだけではない。そしてラブライブに出るとは限らない。
アニメにそれほど詳しくない方でも、タイトルだけなら耳にしたことがあるのではないだろうか?
ファンは「ラブライバー」と称され、社会現象にもなった程の作品だ。
キャラクターデザインを見て
「かわいい女の子がキャッキャウフフするアニメでしょ?」とイメージした方、きっと多いことだろう。
ぜひそのままのイメージでラブライブを観てほしい。きっと驚きと衝撃が待っている。
廃校の危機に瀕する「音ノ木坂学院(おとのきざかがくいん)」を舞台に、
高坂穂乃果(こうさかほのか)が廃校を阻止すべくスクールアイドルユニット「μ's」(ミューズ)を結成。
最終的にはラブライブという大会での優勝を目指すストーリーだ。
穂乃果・海未(うみ)・ことりの3人から始まり、徐々にメンバーが増えていくのだが、
皆それぞれに現実の生活の中で、本当の自分を出せない理由を抱えている。
だが、太陽のような圧倒的ポジティブ主人公である穂乃果の姿を見て(たまに強引に勧誘されて)、
「μ'sでならありのままの自分でいられる」と最終的に9人の仲間が集まることとなる。
このμ'sが「廃校阻止」とその後の「ラブライブ優勝」という大きな目標を目指す間に、
前述した「驚きと衝撃」を感じる試練がいくつも訪れる。それも割とキツめのやつが。
そして各キャラの背景が深く掘り下げられ、メンバーが同じ時間を過ごし絆が深まる一方で、近づく9人で活動できるタイムリミット…
「μ's」はどんな終わりを選択し、何を得るのだろうか。
作品内の楽曲(挿入歌・劇伴)も素晴らしく、各シーンに強い彩りを加えており、
青春の苦しさ、楽しさ、泥臭さ、涙、全部味わえる作品となっている。
何となく敬遠していた方、思い切ってラブライブの世界を覗いてみてはいかがだろうか?
「きっと青春が聞こえる」ことだろう。