serial experiments lain

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『serial experiments lain』(シリアルエクスペリメンツレイン)とは、グラフィック+テキスト形式の雑誌連載企画であり、アニメ、ゲーム作品が同時進行、相互関連して制作されたメディアミックス作品である。1996年ごろに企画が開始され、1998年に作品が発表された。雑誌『AX』で1998年3月10日から11月10日まで連載された。テレビアニメはテレビ東京で1998年7月7日から9月29日まで放送され、第2回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した。ゲームはPlayStation(PS)用ソフトとして1998年11月26日に発売された。
「存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな繋がれている。記憶はただの記録にすぎない。」という世界観のもとで繰り広げられる14歳の少女・玲音(lain)をめぐるストーリー。現実世界はコンピュータネットワーク・ワイヤード(Wired = 繋がれたもの)を介してlainによる侵食を受ける。サイコホラー的な作品となっており、日本のみならず海外でもカルト的な人気を誇る作品。

kamensald8のレビュー・評価・感想

serial experiments lain
9

レインを好きになりましょう

この作品は、単なる二次元的な所謂フィクションという枠に留まらない、ある意味で非常に恐ろしい作品です。

ゲーム媒体とアニメ媒体という二つのメディアがミックスされる形で進行していったこの作品には、他に類を見ないような個性があります。
それは、双方のメディアが『serial experiments lain』というタイトルを冠しながら、実態としては異なる環境、展開が待ち受けているという点です。
他作品で頻繁に目にするような派生作品の様相ではなく、前述した“メディアミックス”という要素を遺憾なく発揮した形をとっています。複数の媒体で、且つ同時に展開するからこそできる設定。それがこの作品の独自性や、またそれに基づく物語やキャラクター作りに多大なる貢献をしているのです。

そして、この作品が単なる二次元的なものではないという私の主張。これは物語を追い、主人公である“岩倉玲音”の導きだした結論を知れば、きっと自ずと見えてくる筈です。
私個人としては、ゲーム版のLainを見た後、アニメ版の玲音を見届けることをお勧めいたします。

そういった複雑な魅力があるのも確かなのですが、しかしながら身構える必要はありません。
この作品には頭を空っぽにしていたとて楽しめる雰囲気的な要素や、年代特有の外連味と言うか、質素な上品さのようなものが漂っています。ただ制作陣が自己満足で難解にしただけの作品ではなく、明確な所謂芸術性のようなものが備わっています。故に個人差はあれど、むしろ個人差があるからこそ、響く人には全ての要素が魅力的に感じられる傑作となっています。
是非一緒に、レインを好きになりましょう。