最近アニメ化されたまんがタイムきらら系の作品の中では一番だと思います。
2018年冬アニメ放映されたアニメの中で、ゆるふわ日常系のアニメとして放映されたスロウスタートが一番だと思いました。
今回まんがタイムきららが原作の作品はゆるキャンとスロウスタートの2作品をアニメ化、本来1クールにつき1作品のペースでアニメ化してきたようですが2018年冬は2作品を投入してきました。「ごちうさ」や「きんいろモザイク」といったゆるふわ系の日常アニメが好きで毎クールまんがタイムきらら系の作品はすべて視聴してきましたが、今回だけは特別に感じました。同時期に放映されたゆるキャンも悪くはなかったのですが同じまんがタイムきらら系の作品のスロウスタートにどうしても惹かれました。一目惚れではありませんがとにかく出で来るキャラクターが可愛いなあ、個人的に好きだったのは主人公の一ノ瀬花ちゃんと万年大会さんです。自分もさまざまな形で挫折し引きこもりになってしまったこともあってこれらのキャラクターに特別に感情移入してしまいました。タイトルのスロウスタートにもあるように一ノ瀬花ちゃんは中学浪人していることが1話の最後で分かります。最初はなんでスロウスタートというタイトルなのかよく分からなかったのですが1話の最後の一ノ瀬花ちゃんのコメントを聞いて驚きとともに納得しました。自分が周りよりも「年上」だということに負い目のようなものを感じ中々友達とも打ち解けられずにいる花ちゃん。実は自分も高校の時留年を経験しているため花ちゃんの気持ちが痛いほどよく分かります。特に3話で玉手ちゃんと一緒に誕生日を祝ってもらったときに「同い年ですね!花ちゃん。」と玉手ちゃんに言われ突然涙をポロポロとこぼす花ちゃん。直接的なセリフは無かったけど「自分も同年齢ならよかったのに…。」そういった切ない気持ちが伝わってきます。現実でもなにげない日常でも「ほんとはこうならこんな思いをすることはなかったかも」またそれを親しい人にに正直に打ち解けられないことは普通の人でもあると思います。他のキャラクターもそれぞれの人間描写が描かれており単純にそこらのゆるふわ系な萌えアニメとは一線を画すと思います。失敗や挫折はだれにでもある、スロウスタートはそこをアニメでよく表現しています。キャラデザはとてもかわいいです。でもただのゆるふわ系の萌えアニメではない魅力があるそんな作品だと思います。