伝説を作ったバンド
Hi-STANDARDとは、1991年にベース&ボーカルの難波章浩、ドラムの恒岡章、ギター&コーラス横山健で結成された、三人のバンド。元々は四人いましたが、結成後すぐに一人脱退した為、三人態勢となります。当時、英語の歌詞でメロディックなパンクは日本では数少なく、しかも日本人が歌う英語という事もあって、周囲からの冷たい視線はあったそうです。しかし三人は、数々の小さなライブハウスで精力的にライブを行い、メディアに一切出ず口コミだけで人気が広がり、1994年にミニアルバムをリリースした翌年1995年、アルバム『GROWING UP』をリリース。これが海外版も含めると70万枚以上のセールスを記録。続く1997年にアルバム『ANGRY FIST』をリリース。これが何とオリコン初登場4位を獲得します。また同年には初の主催フェスとなる「AIR JAM 97」を東京都のお台場レインボーステージにて開催し、伝説は徐々に頭角を現していきます。そして伝説のアルバム「MAKING THE ROAD」を1999年にリリース。タイアップもなく、メディア露出の最小限、その中で国内外合わせて100万枚以上の売り上げを記録したこのアルバムは、まさに異例の出来事で、伝説のアルバムです。しかしその翌年にHi-STANDARDは活動休止。その後それぞれソロでの活動や、メンバー間での確執が噂されたり、実際に仲悪き事を証明するような出来事もありましたが、そんな時、東日本大震災が起きました。大震災が起きた年の4月26日、難波、恒岡、横山の3人がそれぞれのツイッターでほぼ同時に『9.18 ハイ・スタンダード AIR JAM。届け!!!』とつぶやき、3人揃った写真を掲載しました。これは震えました。3万枚のチケットに22万の応募が殺到しました。これを機に、ソロでも活動もしながら、Hi-STANDARDとしても彼らのペースで活動しています。活動は休止しても、伝説は休止しない。そう思わせてくれるバンドです。