ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ

『ブラッククローバー』とは2015年より田畠裕基が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。
水、炎、闇、風、光など様々な魔力が存在する世界を舞台に、下民で孤児の少年・アスタが、ライバルや敵、仲間との関係や師匠との関わりを通し、魔力が無いことに葛藤しながら成長していく青春を描く。圧倒的なバトルシーンや魔力のない少年の諦めない姿、ライバルとの成長が生み出すドラマは国内のみならず海外からも厚い支持を受ける。

Shirouのレビュー・評価・感想

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ
8

初期設定はありふれているが、その普遍さを上回る爽快感!

魔法が使える世界で、魔法の素養が一切ないと言われる孤児の主人公ですが、最高の魔法の使い手とされる「魔法帝」へなる夢を諦めず、彼は鍛錬を重ねてきました。そして、黒い魔導書が彼に与えたのは、全ての魔法を無効化する「反魔法」を宿す古びた剣……これを手にしたときから彼の、言うなれば下克上な物語がスタートします。
実力ある魔法使いが強力な魔法を披露する中、長年鍛え上げた身体能力を活かし、反撃の隙を与えないほどの速度で敵を一撃!迫りくる強力かつ広範囲な魔法への切り札として活躍する主人公!彼が一息に敵を圧倒する様は何度見ても爽やかな満足感を与えてくれます。そしてなにより忘れてはいけないのは、彼の「諦めない意志」。反魔法という、魔法がすべての世界においてある種絶対的な力を持つ彼ですが、それでもかなわない強敵というものは存在します。この魔法を手にする前も、彼は熟練の魔法使いに命を奪われる寸前でした。しかし、そんな主人公の元に現れたのは、彼の陰の努力を唯一知る幼馴染の親友。彼の一言に、一度はあきらめかけた主人公も、決してあきらめない自分を思い出し、再び魔法使いへ立ち向かいます。主人公の彼はのちにこう言います。「諦めかけたのはあの時の1回だけだ!」と。どこまでもあきらめず愚直に敵に向かう姿、口癖の「まだだ……!」と言う言葉がつぶやかれるたびに、自分自身も思わず「行け!」と言ってしまいたくなります。そんな、昨今珍しい存在かもしれない熱血主人公の活躍する、ブラッククローバー、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。