女の園の星 / Onna no Sono no Hoshi

女の園の星 / Onna no Sono no Hoshi

『女の園の星』とは、とある女子校で国語教師をしている男性教師・星の日常を描いたコメディ漫画で、作者は和山やま。奇行で星を振り回す生徒や、個性的かつ深刻な悩みを抱えている生徒、教師同士の気の抜けたやり取りなど、リアリティとシュールさを併せ持つ作風が特徴だ。
「このマンガがすごい! 2021」オンナ編第1位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」9位、「第25回文化庁メディア芸術祭」ソーシャル・インパクト賞など、数多くの賞を獲得している人気作。

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女の園の星 / Onna no Sono no Hoshi
10

星先生や星先生の周りも最高にシュールで笑える

「女の園の星」はとにかくシュールで笑える描写がたくさん詰まった作品です。なぜ、こんな笑いが思いつくのか、という素晴らしい笑いなのですが、例えば星先生の他にもポロシャツアンバサダーの異名を(不本意ながら)持つ小林先生といった個性あふれるキャラクターが登場しています。
この女子高の中で起こることは、陰湿なイジメでも喧嘩でもなく日常の笑いであり、「なぜ?」「どうして?」と大人が問いたくなるような出来事も女子高生なら気にしないところがリアルでとても面白かったです。学校で先生が連れてきた犬を飼ったりするようなめちゃくちゃな話もありますが、なぜか星先生と一緒にめちゃくちゃを受け入れている自分がいて、学校に戻りたくなっている自分がいました。ぜひ星先生にクラスを受け持ってほしいと思う方もいるのではないでしょうか。
絵はシンプルながら星先生や小林先生といったキャラクターがはっきりと描かれており、内容も小難しいものではないので次々と読めてしまいます。シュールな笑いながらも爆笑もできるそんな漫画であり、日常を描きながらもなぜか緩さではない所がこの作品の面白さだと思います。ぜひ手に取って和山やまの世界を楽しんでほしいです。