ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜 / Zom 100: Bucket List of the Dead

ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜 / Zom 100: Bucket List of the Dead

『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』とは、ゾンビパニックによって社畜を脱した青年が、ゾンビの脅威に晒されつつも自由を謳歌する麻生羽呂原作、高田康太郎作画による漫画作品。ゾンビによる社会崩壊を「労働からの解放」と前向きに捉える斬新な設定で好評を博し、2023年のアニメ化以降は海外からも注目される。
過酷な労働に苦しむ日々を送っていた天道輝は、ゾンビパニックで社会が崩壊したことで会社から解放される。これを喜んだ輝は、「ゾンビになる前に今までできなかったことをやろう」と決意する。

Mintgirllllp8のレビュー・評価・感想

ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜 / Zom 100: Bucket List of the Dead
8

ゾンビものなのにものすごくコメディ路線

SNSの広告で出会った漫画です。
ゾンビものの作品は多数見てきていますが、とにかく絶望に次ぐ絶望、ピンチに次ぐピンチと息つく暇のないスリリングさがメインの作品が多い中、こちらはどんな状況からでもギャグに変えてしまう驚きのゾンビ漫画です。気付けば最新刊まで一気読みしていました。
ブラック企業に勤めていた主人公・アキラは、ゾンビが人を襲う世界に当初は驚くんですが、「もう会社に行かなくていいんじゃん!!」と絶望的な状況を大喜びし、「ゾンビになるまでにやりたい100のこと」というリストを製作します。平穏な世界なら叶えられそうなもの(温泉でのんびりする、一眼レフを始める等)ばかりのリストを手に、ゾンビだらけの世界を楽しんで生きていくアキラには底なしの明るさがあり、なんだかとてつもない元気がもらえること間違いなしです。「ゾンビよりブラック企業が怖い」は名言過ぎます。そんな私もブラック企業出身で、アキラには共感する部分がたくさんあり、ものすごく感情移入して読みふけってしまいました。
ゾンビものなのでグロ表現は多少なりありますが、目を背けたくなるほどの描写はなく、「ホラー苦手なんだよなぁ…」という人も気負わず楽しめるのも魅力的です。