ゾンビものなのにものすごくコメディ路線
SNSの広告で出会った漫画です。
ゾンビものの作品は多数見てきていますが、とにかく絶望に次ぐ絶望、ピンチに次ぐピンチと息つく暇のないスリリングさがメインの作品が多い中、こちらはどんな状況からでもギャグに変えてしまう驚きのゾンビ漫画です。気付けば最新刊まで一気読みしていました。
ブラック企業に勤めていた主人公・アキラは、ゾンビが人を襲う世界に当初は驚くんですが、「もう会社に行かなくていいんじゃん!!」と絶望的な状況を大喜びし、「ゾンビになるまでにやりたい100のこと」というリストを製作します。平穏な世界なら叶えられそうなもの(温泉でのんびりする、一眼レフを始める等)ばかりのリストを手に、ゾンビだらけの世界を楽しんで生きていくアキラには底なしの明るさがあり、なんだかとてつもない元気がもらえること間違いなしです。「ゾンビよりブラック企業が怖い」は名言過ぎます。そんな私もブラック企業出身で、アキラには共感する部分がたくさんあり、ものすごく感情移入して読みふけってしまいました。
ゾンビものなのでグロ表現は多少なりありますが、目を背けたくなるほどの描写はなく、「ホラー苦手なんだよなぁ…」という人も気負わず楽しめるのも魅力的です。