大統領の執事の涙

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大統領の執事の涙
9

深く社会派的な映画

私は、この映画を某レンタルショップのヒューマンドラマ系列の棚から無作為に選びました。
最初に言っておくとこの映画は、素晴らしい、そして良く考えさせられる一品でした。
昔は、アクション系のジャンルがとにかく好きだった私は、最近映画が作り出す崇高な煌めきは役者、人間そのものにあると感じ始めました。一番その姿を捉えることができるのは、ヒューマンドラマそう感じるようになりました。そしてこの作品と出会い、まず思ったのが主人公である執事とその息子との心のすれ違いいわば対比の表現が心にぐっと来たといえます。

1960年代、人種差別が色濃く残っているアメリカにおいて黒人の扱いは、あまりにもひどいものだあった。その中で、ホワイトハウスでの執事を任された主人公は、大統領に仕える身となる。しかし、その彼の元で育った息子は、人権運動に参加するようになり、自らが父との差異を知りながら行動していくこととなる。やがて、家族は、バラバラになっていく。

この映画は、深く社会派な映画であるといいましたが、本当にその通りです。現代社会ではあまり触れることのできない、思い。社会への訴え、この執事が流した涙には、計り知れないほど多くの思いが含まれている。涙の訳を、知りたいなぜ?気になる方は、今すぐ行くしかないこの映画に出会うために。