個性的な登場人物
スパイの父(ロイド)、殺し屋の母(ヨル)を持つ超能力者アーニャの家族コメディ。アーニャは超能力で他人の考えていることを知ることができ、その上でとる行動が面白い。また、アーニャの舌っ足らずな話し方、コロコロと変わる表情はとてもかわいい。
絵も細部まで描かれており、とてもきれい。
父は百の顔を使い分ける敏腕エージェントでとても優秀なのだが、アーニャには振り回されることが多い。任務遂行のため、アーニャを娘として孤児院から向かい入れ、初めは任務のためだ、とアーニャを任務で仮の家族として捉えていたようだった。だが、共に生活するようになってからは本当の家族のように思うようになったのではなかろうか。
途中で母が必要になり、アーニャに母ができる。その母も一般人を装っているが実は殺し屋。料理が下手という弱点もあり、一時は母親として、妻としての役割が果たせていないと悩むこともあるが、夫、娘に必要とされていることに気がつく。
父、母の他にも情報屋のフランキー、アーニャのクラスメイト、ダミアン、ベッキー、ヨルの弟、ユーリなど、個性的な登場人物が登場する。
ギャグ要素が大きいと感じたが、家族や友情も描かれている。物語のテンポも良く、続きを早く読みたいと思いながら読んでいる。