中島卓偉 / TAKUI

中島卓偉 / TAKUI

中島卓偉(なかじま たくい、1978年10月19日- )は、日本のロックシンガー、作詞家、作曲家、編曲家。ソロとしては、1999年に「TAKUI」としてシングル「トライアングル」でデビュー。アルバム『NUCLEAR SONIC PUNK』などをリリースした後、2006年3月に名義を本名の中島卓偉に戻す。2022年4月に独立してフリーとなり、株式会社FOR ROOTSを設立。

Nia666のレビュー・評価・感想

中島卓偉 / TAKUI
8

夢の途中

中島卓偉さんは、福岡県出身のシンガーソングライター。ジャンルはロック。
彼の一番の魅力は、自分の経験や行動などのリアルストーリーが、歌詞やメロディーに表れている所だと思う。特にそれらが現れている曲が『3号線』だと思う。この曲は、卓偉さんがまだ幼い頃に両親が離婚して、家には父親しかいなくなり、母親は家を出て行き、その状況がまだ理解出来ていない状況を歌った作品。特に印象的な歌詞は、『幼い僕は、分からなかった かくれんぼしてるとばかり思ってた 今何処にいるの? いつ帰って来るの?いつも焼いてくれたクッキー早く食べたいよ』です。この歌詞から卓偉少年がまだ状況を把握していないことが伺える。
他にも中学を卒業後上京して夢を追う曲『panky sixteenboy』や、メジャーデビュー前に住んでいた高円寺で一緒に夢を追った仲間たちとの葛藤を歌った『高円寺』という曲など、様々あります。
また、メディア露出は少ないものの、aikoさんにはラジオで歌が上手いミュージシャンと言われたり、元シャ乱Qのつんく♂さんには、作曲のセンスが良いと言わせたりと同業者への評価は高い。
現在は、ライブハウスでの活動はもちろんの事、つんく♂さんがプロデュースした『モーニング娘。』をきっかけに誕生したハロー!プロジェクトのグループにも何曲か提供をしていたり、ロック以外にも幅広い音楽に携わっている。
そんな彼の夢は、日本武道館。テレビなどのメディア露出が少なく現状は厳しいとは思うが、彼の音楽が今よりも多くの人へ届けられるようになるのもそう遠くはないと思う。そう思わせる彼の歌には説得力や魅力があると思うので、是非1曲でもいいので聴いて頂きたい。