Ghost of Tsushima / ゴースト・オブ・ツシマ

『Ghost of Tsushima』とは、Sucker Punch Productionsが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたアクションアドベンチャーゲームである。
本作は、13世紀の日本を舞台に、主人公の「境井 仁」がモンゴル軍の侵略から対馬島を守るために戦う姿を描いている。プレイヤーは、境井 仁を操作して、オープンワールドの中を自由に移動しながら、ミッションを遂行していく。
戦闘システムは、正々堂々と戦う侍とは異なり、冥人としてもミッションが可能である。騙し討ちや飛び道具の使用など、手段を問わず敵を排除するスタンスは冥人プレイと呼ばれている。侍プレイと冥人プレイは柔軟に使い分けが可能であって、冥人プレイと侍プレイをその時々の状況によって使い分けをして敵の本拠地に行ってボスを倒していく。そのためかなりの練度とテクニックが要求される比較的、蔵人タイプのゲームである。
本作は中世の日本の風景や文化を美しく描かれたグラフィックや音楽を用いてプレイヤーをその世界に引き込んでいく。『Ghost of Tsushima』は、2020年に発売され、高い評価を受けた。

tw-28618251071のレビュー・評価・感想

Ghost of Tsushima / ゴースト・オブ・ツシマ
10

美しく表現された対馬の風景

こちらは2020年に発売されたPS4のゲームです。家電量販店などのゲームコーナーでプレイ映像がよく流れていたので目にしたことがある人も多いかと思います。
ゲームの内容は、鎌倉時代中期に日本が当時のモンゴル帝国から襲来を受けた“元寇”をテーマにした作品となっています。オープンワールドで描かれた物語の舞台となる対馬のグラフィックは圧巻で、映画を見ているかのような感覚に陥ったり景色に見とれて思わず写真を撮りたくなるほど美しく表現されています。
製作は海外のメーカーですが、外国人が日本を舞台とした作品を作るときにありがちな“とんでも描写”みたいなものがほとんどありません。むしろ、製作陣は黒澤映画の大ファンとのことで、人が刀で斬られた時のリアクションや順番に斬りかかる殺陣の表現に、異文化への多大なるリスペクトを感じられます。
また、主人公は日本側の鎌倉武士なのでプレイヤーは日本目線になるのですが、モンゴル側だけを過剰に悪辣に描いたりはせずにフェアな表現がされているので、そのあたりのバランス感覚にも制作会社のセンスを感じます。ゲーム性、グラフィック、ストーリーとすべてが高次元にまとまった、非常に完成度の高い作品です。
数々のゲーマー達から「2020年の最高傑作」と評されるほどの作品なので、ぜひプレイすることをおすすめします。