美しく表現された対馬の風景
こちらは2020年に発売されたPS4のゲームです。家電量販店などのゲームコーナーでプレイ映像がよく流れていたので目にしたことがある人も多いかと思います。
ゲームの内容は、鎌倉時代中期に日本が当時のモンゴル帝国から襲来を受けた“元寇”をテーマにした作品となっています。オープンワールドで描かれた物語の舞台となる対馬のグラフィックは圧巻で、映画を見ているかのような感覚に陥ったり景色に見とれて思わず写真を撮りたくなるほど美しく表現されています。
製作は海外のメーカーですが、外国人が日本を舞台とした作品を作るときにありがちな“とんでも描写”みたいなものがほとんどありません。むしろ、製作陣は黒澤映画の大ファンとのことで、人が刀で斬られた時のリアクションや順番に斬りかかる殺陣の表現に、異文化への多大なるリスペクトを感じられます。
また、主人公は日本側の鎌倉武士なのでプレイヤーは日本目線になるのですが、モンゴル側だけを過剰に悪辣に描いたりはせずにフェアな表現がされているので、そのあたりのバランス感覚にも制作会社のセンスを感じます。ゲーム性、グラフィック、ストーリーとすべてが高次元にまとまった、非常に完成度の高い作品です。
数々のゲーマー達から「2020年の最高傑作」と評されるほどの作品なので、ぜひプレイすることをおすすめします。