サーカスを生んだ男の物語
ヒュージャックマン主演のミュージカル映画。この物語は現実に存在したサーカスを生んだ人物の物語である。
ミュージカル映画というと音楽に目が行くが音楽はもちろんのこと、この物語はストーリー、映像美、すべてに優れていると感じた。
音楽や映像の迫力がストーリーに厚みを出していると思う。
主人公はP・T・バーナムという男性。
バーナムは幼い頃から貧しく生活していたがその頃令嬢のチャリティと惹かれ合っていた。
時が過ぎて、チャリティと結婚し子供を持ち一緒に暮らすことになる。バーナムは仕事をするがどれも長続きはしなかった。そうして紆余曲折もありながら、最終的に人を見せ物にしたショーを思いつく。
これがサーカスの原型となった。そして、バーナムは容姿に特徴のある人物や特技を持った人たちを集めた。
こうしたひとびとは何かしら自分にコンプレックスを持った人たちである。集めた人たちをショーに出し見事大成功。多くの観客たちを魅了し、ショーに出演した人たちも居場所を得ることができた。
サーカスは人気に火が付き、もっと世界に広げようとして全米ツアーを行う。
そのために多額の借金をし、有名なオペラ歌手であるジェニー・リンドに同行をお願いする。
しかし、ショーの団員は置き去りにし、バーナムと団員たちの関係にひびが徐々に入っていく。
また、リンドとのキスの写真が新聞に載り、バーナムがいない中ではショーもあまり盛況ではなく、終いには劇場が燃やされしまう。
こうしてバーナムには仲間もお金もショーを行う劇場もなくなり何にも残っていない。
このどん底の状況をバーナムはどう切り抜けるのか。
そしてサーカスを広めるという夢を持ったバーナムがどん底に沈んだことで本当に見えてくるものは何なのか。