外に出たくなる、少女達のキャンプ・ストーリー
主人公の志摩リンは、叔父から譲り受けたキャンプ道具を持って「ソロキャンプ」に出るのが好きな女子高校生。一人キャンプを好んでいた彼女は各務原なでしことの出会いをきっかけに、賑やかなキャンプもいいものだと認識を改めていく青春のひとときを感じられるガールズストーリー。
高校生の日常ものアニメかと思って見始めたのだが、テントの準備や料理をする描写、こだわりの道具の話やキャンプ場の景色など、なるほどと興味を引く場面が多く描かれている。
特に食事シーンが印象的で、そこまで手間のかかっているわけでもない鍋や乾麺などが、どうしてこんなに美味しそうに見えるのかと羨ましくなってしまうほどだ。
キャンプに慣れていない少女たちが少しの失敗をしながら「これいいかも」とアウトドア知識を得ていくので、無知な自分も少女たちと同じように「なるほど」と思いながら見ることができ、飽きることなく一気に見進めてしまった。
キャンプの楽しさを知り、もっと楽しみたい、みんなと楽しみたい、というなでしこのワクワクした表情にはとても惹きつけられたし、グループキャンプを好むなでしこがソロキャンプを好むリンの心情を変化させていく過程は賑やかでありながらも穏やかで、こういった趣味を持てたらと思わずにはいられない。