BANANA FISH / バナナフィッシュ

BANANA FISH / バナナフィッシュ

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』とは、『別冊少女コミック』で連載されていた吉田秋生によるバイオレンスサスペンス漫画。1980年代のニューヨークを舞台に、バナナフィッシュというドラッグをめぐる、ストリートキッズ、アッシュの戦いを描く。ハードな抗争を繰り広げる一方、孤高に生きてきたアッシュが英二との友情を通して人間らしさや愛を覚えていく姿が描かれている。かねてより名作として人気を博していたが、2018年に吉田秋生40周年プロジェクトでアニメ化され、人気が再燃した。

tw-27265060764のレビュー・評価・感想

BANANA FISH / バナナフィッシュ
10

これはアニメ化大成功!

こちらの作品の原作は漫画で、1985年~1994年まで少女誌で連載されていた作品です。今回のアニメ化にあたって、作品の舞台を現代(スマホ出現以降)に置き換えるという斬新かつ大きな試みをした訳ですが、これがなんといっても大成功!
原作よりもキャラデザや服装がお洒落になり、若い世代や原作を知らない世代の方々にも受け入れられやすいビジュアルになっています。
80年代のアニメや漫画にもそこにしかない独特の魅力があるのですが、今回はファン層を広めるという点と、既存のファンにも新鮮な気持ちでアニメに魅入って貰うという点で、かなり良い働きをしました(私も現代風に生き返ったアッシュと英二が見れて幸せでした!!)。
続きまして、内容について。ネタバレを避けて簡潔に説明しますと、舞台は現代ニューヨークの裏社会です。マフィアのボスである若き少年・アッシュ(17歳)が純粋無垢な日本人観光客・奥村英二(19歳)に出会うところから物語は始まります。ジャンルとしてはハードボイルドですが、場所を移動したりコメディタッチなシーンがあったりと、ロードムービーや日常系の要素も入っています。とにかくどんな展開になるのか予測が全くつかないので、毎話観ていてとても楽しめます。
迷っている方は、是非一話だけでも観てみてください。映像もとても美しくて、何より音楽が素敵。サントラ購入したくなっちゃいます。原作は少女誌ですが、男女どちらにも確実に刺さる内容だと思います。ブロマンス(男同志の友情)を描いた作品に、性別の垣根は無いなと。
何より、物語に惹き込まれます。個人的には、ここ数年で一番心に残った作品かも知れません。