浅田家!

kazukyのレビュー・評価・感想

レビューを書く
浅田家!
8

家族は生き甲斐

笑えて泣ける家族物語。
『チチを撮りに』や『湯を沸かすほどの熱い愛』、『長いお別れ』の中野量太監督作。
この映画もやはり良作であった。

専業主夫の章、看護士の順子、真面目に働く長男の幸宏。
そんな家族に見守られながら、プロの写真家を夢見る次男・政志。
政志は専門学校卒業後も冴えない生活を送り、家族を心配させていた。
そんなある日、政志にカメラを教えた父があることを言った。
「昔、消防士になりたかった。」
そこで政志は、父に消防士のコスプレをさせて写真を撮る。
母は“極妻”風、幸宏は"レーサー"、家族の“なりたかった夢”を政志は写真に収めていく。
それからも様々なシチュエーションでコスプレをして、ユニークな家族写真を撮り続けていった。
家族皆で撮った数々の写真。
これで自信が付き上京したが、現実は甘くなかった。
面白さは認められるも、「これってただの家族写真だよね?」と厳しい評価。
心が折れそうになる政志だったが、そんな彼を支えたのが先に上京していた幼馴染みの若奈だった。
それから個展を開き、写真界の生えある賞を受賞。
夢だったプロの写真家になることができ、順風満帆だと思っていた矢先、あの大地震が起こるのだった。
ユニークな浅田家の生き様を是非ご覧ください。