親子愛を感じられるファンタジー要素のある必ず泣ける映画
この映画は、2004年に公開されたちょっと不思議で、心温まる恋愛物語です。
今は亡き竹内結子さんが主演で複雑な思いがします。一緒に主演を務めたのは中村獅童さんでした。
物語は、巧(中村獅童)と佑司(武井証)が暮らす家にバースデーケーキが届くところから始まります。
その日は佑司の16歳の誕生日でした。そして、時は過去に遡ります。
まだ、小学生で幼い佑司がいつもの廃墟で遊んでいると亡くなったはずの澪(竹内結子)が現れます。
日頃から、佑司は、「雨の季節になったらママが帰ってくるんだ」が口癖でした。
それは、澪が生前描いた絵本に、そう記載されているからです。しかし、澪は記憶を完全に失っています。
巧と佑司は澪を家に連れて行き、写真などを見せて納得させ、一緒に暮らすようになります。
そして、巧は澪に二人の出会いや愛を育んだ思い出話を語り、二人は徐々に信頼関係を深めます。
しかし、澪はあることがきっかけで、自分が死んでしまっていることを知ります。
そして、雨の季節が終わったら消えてしまうことも知るのです。
とうとう、雨の季節が終わりを迎えます。梅雨明けに気が付いた、巧と佑司は、澪が消えるはずの廃墟に走ります。
なんとか間に合った二人は、澪にあいます。
このシーンが感動的なのですが、澪が佑司に対して「佑司は幸せを運んできたの、佑司、素敵な大人になってね。パパのこと、お願いね 」というシーンはとても泣けました。
一方、巧は「ごめんね、君を幸せにしてあげたかった、僕は、澪を幸せにできなかった」と言いますが、
澪は「よく似た親子だな、あなたのそばにいられたことが、私にとっての幸せだったのよ」と語るのですが、そのシーンは大号泣でした。
最後の15分は、なぜ、雨の季節に澪が現れたのかについて丁寧に解説されていましたが、タイムスリップというオチは意外性があり面白いと思いました。ラストの電車の中の澪のシーンは、自分が死ぬと分かっていながらも巧の元に向かっているんだなと考えるととても感動しました。