知る人ぞ知る名作
1990年に、友達の家で見た忘れられない歴史劇アニメです。
当時の日本では、どのジャンルにしても、今のような海外文化に纏わる作品はとても少なく、他の国がどのような国だったのかをイメージされたアニメ作品は、余り無かったでしょう。
物語自体は、私もどの時代をモデルにしているのか知りませんが、作品の中で、皇帝や皇太子と言う言葉を聞いたので中国の歴史を題材にしている作品だと思われます。
絵はクオリティーが高く、アジア人の特徴の中でも中国特有の少し尖がった目や、綺麗な背景、当時の人が着たであろう服装と装飾品、当時の私には斬新でした。
ストーリーも目が離せなくなる程の内容で、当時小学生だった私でも理解し易く、実際の中国もこの様な文化だったのだろうと考えさせられる作品です。
エンディングに流れていた曲も、この作品と同じ題名で、とても優しく語り掛ける感じの歌詞だった事が、本編を観終えた私達に作品の感想を問いかける様な感覚で物思いに老けさせ、又余韻をあたえる曲した。
それはまるで柑橘系のジュースを飲んだ後の甘酸っぱさを思い出させるみたいな切ない曲で、観終えた私達を優しく包み込む。
とても柔らかい甘みを帯びた声なのに、何となくリズムが、歩くよりもほんの少し早い気もする酸味を帯びたテンポで、一度聴いたら離れない曲でした。
まだ観ていない方には是非観て又、聴いていただきたい作品です。