東日本大震災の前に放送された地震を乗り越えようとする姉弟の物語
この作品は東日本大震災が起こる前2009年に直下型地震を予測しながら製作・放送されたアニメで、東京付近が大きな地震で壊滅的な状況になってしまい、そこに2人で遊びに来ていた姉弟が、はぐれたり、避難所へ行ったり、様々なことを乗り越えて自宅に戻ろうとする物語です。
ポイントは、姉である主人公の未来が、つまらない世界なんか壊れちゃえという気持ちを持ち、つまらなさそうに、めんどくさそうに最初はいることと、それに対して弟の悠貴は、姉の機嫌を取ろうとしたり、両親の心配をしたりするなど8歳にしてはとても優しい性格をしているというギャップです。
反抗期の未来は家族に対してもぶっきらぼうな態度をとったりしますが、地震が起きた後は、弟の悠貴や途中で出会ったバイクライダーの真理と帰宅を目指していく中で、弟への態度が徐々に変わっていくこと、未来の家族に対しての気持ちが変わっていくその様子が描かれているのが、姉弟の性格のギャップも相まって、家族としての物語を胸に熱く感じます。
1話は、未来が思っているつまらない生活と、地震が起こった瞬間だけが描かれているのですが、2話からの展開には涙なしには見ることができません。多くの視聴者が8話から最終話まで常に泣き続けたと言われています。
また、このアニメは、ただの泣ける物語ではなく、地震災害で起こる建物の崩壊意外にも、二次被害についてなども描かれ、防災対策がいかに大事か学ぶこともできます。
このアニメを見た後多くの人が、防災用品を揃えたそうで、教訓になるアニメとも言われる理由がわかるでしょう。まだ見たことない人には必ずみてもらい、今後の人生に生かして欲しいと思える内容です。