乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』とは、乙女ゲームの世界に転生した主人公が、自分の破滅フラグを回避すべく奮闘する異世界転生系小説であり、それを原作としたアニメである。作者は山口悟。小説投稿サイト『小説家になろう』にて本編が連載され、後に一迅社文庫アイリスよりライトノベルとして出版される。ライトノベルの2巻までが『小説家になろう』の本編に相当し、3巻以降は文庫版の書き下ろしである。2020年にテレビアニメ化され、略称「はめふら」で親しまれる。2021年に第2期が放送。

obasan0407g5のレビュー・評価・感想

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… / はめふら
10

悪役令嬢が美男美女を無自覚に攻略していく胸キュンサバイバルストーリー

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』タイトルが長いので、ファンの間では『はめふら』『ハメフラ』と略されています。

現実世界で死んでしまった主人公が、生前友人とプレイしていた『フォーチュン・ラバー』という、主人公が対象の異性キャラを攻略していく恋愛シュミレーションゲームの世界に転生して、人生に待ち受ける破滅フラグを回避して面白おかしく生きていくストーリーです。
こういう場合、通常の転生先はゲームの主人公なのですが、最低のライバルキャラであるカタリナに転生してしまうのがミソです♪
展開の分かれ道の選択次第では、国外追放や攻略対象に殺されてしまったりと、恋愛シュミレーションゲームにしてはかなりベビーなエンディングが待っています。

カタリナは幼少期に自宅の庭で転倒し、気を失います。
それをキッカケに転生前の記憶を思い出し、このままだと破滅フラグしかない!そんな人生は嫌だ!平凡に平和に生きていくぞの発起し、自分の待ち受ける悲惨な人生を回避すべく転生前の記憶を総動員して立ち向かっていきます。

はめふらの魅力はなんといってもカタリナの人間性です。
フォーチュン・ラバーの登場人物はみな心の闇やコンプレックスを抱えています。
カタリナとは幼少期に出会うのですが、普段私たちが身に覚えのあるようなものが多く、つい自分に置き換えてみてしまう方も多いと思います。
カタリナは登場人物の心に土足で入り込み、相手が欲しかった言葉や行動で結果無自覚で救ってしまう、一言で云えば『良い人』悪く云えば『人たらし』です。
気づけば男女問わず登場人物は皆カタリナに陶酔していて、本人の知らぬ所で抜け駆け禁止!なライバル協定が築かれていたり、カタリナの気を引くために試行錯誤するキャラクター達に涙とエールを贈りたくなります。

悪役令嬢なのに、無自覚人たらしの優しいカタリナを…というより、周りのキャラクター達を応援したくなるのが、はめふらの面白い所です。