あの頃。

あの頃。

『あの頃。』(あのころ。)とは、劔樹人の自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を原作とし、2021年2月19日に公開された日本映画である。監督は今泉力哉、脚本は冨永昌敬が務め、主演は松坂桃李が担当した。劇中の音楽は長谷川白紙が手掛け、配給はファントム・フィルムが担った。原作者である劔が2000年代初頭から上京するまでの数年間を過ごした大阪市阿倍野区での日々を基にしており、アイドルグループに夢中になり青春を謳歌した仲間たちとの交流や、様々な困難に直面しながら成長していく姿を描いた作品である。
ストーリーは2003年の大阪から始まる。大学卒業後も就職できず心が弱っていた劔樹人(つるぎ みきと)は、友人が差し入れてくれたDVDに収録されていた松浦亜弥の姿に救われ、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)のオタクが集まる「ハロプロあべの支部」のイベントへ赴くこととなる。当時の大阪アンダーグラウンドバンドやサブカル界隈の人物が集う同グループに加入した劔は、やがて仲間たちとともにバンド「恋愛研究会。」を結成する。しかし、転職に伴い一足先に上京したメンバーのナカウチさんから声をかけられた劔が後を追って上京し、本来の夢であったベーシストへの道を歩み始めると、他の在阪メンバーも現実社会に即したそれぞれの道を歩み出し、「恋愛研究会。」での日々は過去のものとなっていく。そんな中、順風満帆な生活を送っていた劔のもとに、メンバーの一人であるコツリンが末期肺がんで入院したという悲報が届くこととなる。

gao_gaoi4のレビュー・評価・感想

あの頃。
8

仲間がいれば青春。

ハロプロオタクの青春の話でした。まさか、本当のアイドルが実名で出てくる話とは知らなくてびっくりしました。松浦亜弥が全盛期だった頃、私は彼女と同い年くらいで子どもだったので、この話の主人公たちとはちょっと違うけど、でもあの頃確かにハロプロってすごい人気だったなと懐かしく思いました。定点カメラで彼らを映し、なんかみんな熱く語っていて、そうそうオタクってこういう感じだよなって共感しました。それが側から見たらどうなのかとかいろいろあるけど、彼らは楽しそうで、同じものが大好きな仲間がいるなんて羨ましく思います。推しが頑張っているから自分も頑張れるなんて、それってすごい素敵なことだなと思ったし、学生じゃなくなっても、学生のように青春していて、アイドルっていいなとも素直に思えました。今のアイドル事情とはちょっと違っていたあの頃。あの頃はあの頃でいい時代だったなとノスタルジーに浸れました。主演の松坂桃李さんも、ちょっと前まで二枚目俳優って感じだったけど、バンドに本気になれない投げやりな男役も、アイドルに夢中になる役もすごく似合っていて、ああ、なんか二枚目俳優って言っちゃうのは失礼かもなって感じになってました。彼の作品をもっと見たいと思いました。