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仲間がいれば青春。
ハロプロオタクの青春の話でした。まさか、本当のアイドルが実名で出てくる話とは知らなくてびっくりしました。松浦亜弥が全盛期だった頃、私は彼女と同い年くらいで子どもだったので、この話の主人公たちとはちょっと違うけど、でもあの頃確かにハロプロってすごい人気だったなと懐かしく思いました。定点カメラで彼らを映し、なんかみんな熱く語っていて、そうそうオタクってこういう感じだよなって共感しました。それが側から見たらどうなのかとかいろいろあるけど、彼らは楽しそうで、同じものが大好きな仲間がいるなんて羨ましく思います。推しが頑張っているから自分も頑張れるなんて、それってすごい素敵なことだなと思ったし、学生じゃなくなっても、学生のように青春していて、アイドルっていいなとも素直に思えました。今のアイドル事情とはちょっと違っていたあの頃。あの頃はあの頃でいい時代だったなとノスタルジーに浸れました。主演の松坂桃李さんも、ちょっと前まで二枚目俳優って感じだったけど、バンドに本気になれない投げやりな男役も、アイドルに夢中になる役もすごく似合っていて、ああ、なんか二枚目俳優って言っちゃうのは失礼かもなって感じになってました。彼の作品をもっと見たいと思いました。