連載15周年!漫画『黒執事』の魅力
月刊Gファンタジーで2006年から連載が開始された漫画『黒執事』はご存じでしょうか?
現在も大人気連載中で、作者は枢(とぼそ)やな。
舞台は19世紀松のイギリス。「あくまで執事ですから」が決め台詞の執事セバスチャンと、その主シエル・ファントムハイヴによるダークファンタジーストーリーです。
完璧執事なセバスチャンとこども領主シエルの日常もののように始まる本作ですが、実はセバスチャンは悪魔。シエルは両親や使用人を何者かに殺され、自身も誘拐・慰み者になっていた過去をもち、復讐のためにセバスチャンとともに行動しています。
ファントムハイヴ伯爵家は、代々政府の汚れ仕事を引受け、英国裏社会の秩序を守る悪の貴族です。若きシエルも領主として「女王の番犬」として女王の命を秘密裏にこなします。その任務を行ううちに、復讐の糸をつかんでいきます。
こちらの漫画が素晴らしいのはまずは画力!一切妥協のない美麗な漫画となっており、キャラクターの魅力もさることながら、19世紀イギリスの豪華絢爛な暮らしを堪能できることでしょう。
何よりも伏線のはり方がすごい。実はシエルは双子というのは最近判明したのですが、物語序盤からそれを裏付けるヒントはたくさんありました。しかし、普通に読むだけではわからない、鳥肌のたつような描写で描かれているのです。
まだ連載中のためすべての謎は解き明かされていませんが、既刊の漫画内に伏線がはりめぐらせれていることでしょう。
完結してほしいようなしてほしくないような魅力的な作品です。