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リアルな人間味のあるリリックと感情的なギターがリスナーの感情に語りかけてくるMOROHA。夢や辛さ、誰しもが一度は経験しているような経験を音楽通して語りかけます。
まだ全国的には認知が浅いMOROHAですが、MOROHAのMCであるアフロの人間味のある歌詞は少年時代から夢を追いかける少年の本当の言葉のように感じる事が出来ます。そのリリックに対しての感情の温度感によって変わってくるギター担当であるUKのギターは、まるで感情を音で表現するような音で鼓膜を通してリリックと共にMOROHAの音楽を聞いたリスナーに問いかけ、己を鼓舞させます。
その少年は夢に対してどうして届かないのか、世間体を気にした歌詞ではなくストレートなリリックは正に自分の人生を掛け合わせているからこそ出来る作品と言えます。作詞を担当しているMCアフロは自身の人生の中での努力の末に届かなかった夢や自分の生い立ちの中で、感謝すべき人に対してリアルな感謝の気持ちや対抗心、非常に人間としての感情を全面的に出しているアーティストです。その感情的で自他共に攻撃的なリリックに合わせるギターはまるで音に感情が乗っているかのような演奏をしてくれます。
認知が浅いアーティストですが同じような境遇に置かれた方は少なくないはず。どうしても世間体を気にしてリアルな言葉を言えなかった事は多いと思います。リアルな人間味のある言葉を音楽を通して伝えてくれるMOROHAですが、1度は聞いて自分と同じ感情を抱いている人はいて、「同じような感情と戦っている人はいるんだ」と共感し自身を鼓舞させるきっかけを作ってくれるアーティストです。