ひとくず

1ypop_cat81のレビュー・評価・感想

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ひとくず
9

児童虐待に関して描いた映画です。

本作「ひとくず」は、劇団「テンアンツ」を主宰する上西雄大監督が、児童相談所に関わる精神科医に取材したことをきっかけに、監督自ら脚本を書き映画化したものです。犯罪常習者が虐待されている児童に関わる話ですが、児童虐待への学校などの行政が関わることの難しさなども描いた映画になっています。
【あらすじ】電気もガスも止められたマンションで一人外側から鍵を掛けられ過ごしている鞠(小南希良梨)のところに、窃盗のためにカネマサ(上西雄大)が、窓を割り侵入するところから始まります。部屋に入ったカネマサは、鞠が育児放棄され食べ物もなく放置されていることを知り、食べ物や飲み物を持って再び訪れます。カネマサは、知り合いのホステスに鞠を銭湯に連れて行かせますが、体中にタバコで付けられたやけどの跡やアイロンで付けられたやけどの跡があることが解ります。偶然、鞠の小学校の担任と出会いますが、学校に来ないことを非難するのみなので、カネマサは鞠の置かれた状態を話し、担任をなじります。しかし担任が鞠の母の凛(古川藍)に会いに行っても、ガラの悪い彼氏と共に担任に罵声を浴びせ暴力も振るうので、担任は何もできずに帰ることになります。再び鞠のもとを訪ねるカネマサですが、母の凛の彼氏と格闘になったことから、彼氏を殺害することになります。そのためカネマサは凛を連れて遺体を山中に埋めて、3人で暮らし始めるのでした。