ニューヨークの夜のドラマをジャズ・サックスを背景にオシャレに描く『ニューヨーク・ニューヨーク』
『ニューヨーク・ニューヨーク』は、1977年の米国の音楽劇映画です。監督はマーチン・スコセッシ、脚本はマーディック・マーチンとアール・マック・ラウチで、原作はラウチの小説です。この作品はジョン・カンダーやフレッド・エブの新作音楽、ジャズのスタンダードを配した、スコセッシの故郷ニューヨークへのトリビュートであり、主演はロバート・デニーロとライザ・ミネリ。2人は音楽家とその恋人を演じています。ストーリーでは先ず、ジャズのサックス奏者(デニーロ)とポップ歌手(ミネリ)が恋に落ちて結婚するまでが描かれて、その後サックス奏者の怒りっぽい性格が故に、2人の関係は緊張し続け、子どもができた後で、結婚生活が暗礁に乗り上げます。最終的に2人のキャリアは別々の道を歩むことを示唆します。
1945年の対日戦勝利の夜、ニューヨーク市のナイトクラブでは大規模な祝賀会が開かれていて、音楽を奏でるのはトミー・ドルセイ楽団。自分勝手で一方的に話しまくるサックス奏者のジミー・ドイル(デニーロ)が歌手フランシーヌ・エバンス(ミネリ)と出会います。フランシーヌは寂しがり屋なのですが、ジミーとは特別な関係にはなりたくなかったのですが…