約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland

『約束のネバーランド』とは白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本のダーク・ファンタジー・サスペンス漫画。2016年8月に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始された。GFハウスという孤児院で育てられた主人公のエマとその仲間達による、過酷な運命を自分の手で変えようともがき奮闘する物語である。ジャンプのセオリーである“友情、努力、勝利”を違う角度から描いている点や、独特な世界観、ミステリー要素を含むストーリー性などで人気を集め、テレビアニメ化や小説化、映画化と多岐にわたる支持を得ている。

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約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
9

大人向けアニメ

人間の愚かさについて、考えさせられる内容でした。この作品は、人間を食べる鬼が存在する世界で食料として育てられた子供たちが、自由を求めて抗う内容です。私たちは普段様々なものを食べて生きていますが、その食べ物の中には人間と同じ感情を持った動物もいると思います。自分がその動物と同じ食料になったらどうなるか、恐らく大半の人間が「そんなのは嫌だ」と思うでしょう。ですが、自分が生きるためなら他の動物には食料となることを強要する。そうした犠牲のうえで、自分が生きていられるのだと再確認させられました。少し考えればわかることですが、私たち人間はそういった事実から目を背けがちなのかもしれません。かといって動物を食料とせず生きていくことは不可能でしょう。私たちも生きている以上何かを食べなくては生きていけないですから。しかし大量生産大量廃棄が放任されている日本で、この作品から学ぶべきことは多いと思います。食べることに困らない日本では、すぐに食料を廃棄しますが、その行いが愚かであることを自覚すべきだと思います。食べるために命を奪うのと、捨てるために命を奪うのとでは話が別です。そういった事実を受け止めるきっかけとしても、この作品は素晴らしい作品だと思いました。