今際の国のアリス / Alice in Borderland

今際の国のアリス / Alice in Borderland

『今際の国のアリス』とは、麻生羽呂によって『週刊少年サンデーS』や『週刊少年サンデー』で連載された日本の漫画作品である。スピンオフ作品として『今際の路のアリス』がある他、新章として『今際の国のアリス RETRY』がある。
物語は、主人公の有栖良平(ありす りょうへい)が突如として迷い込んだ「今際の国」と呼ばれる不思議な世界での出来事を描いている。彼はそこで様々なキャラクターと出会い、交流や戦いを通じて成長していく。
作品はファンタジー要素が強く、主人公たちが「げぇむ」と呼ばれる「今際の国」での試練や謎解きに挑む様子が緻密に描写される。「げぇむ」の内容自体も非常に独特で、手に汗を握る展開が読者を惹きつけて離さない。また、人間関係や友情、成長といったテーマも重要な要素として取り上げられており、深い感動を与えている。
本作は『週刊少年サンデー』において人気を博し、多くのファンを獲得した。人気が高じて2020年には実写ドラマが放送された。

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今際の国のアリス / Alice in Borderland
9

人が消えた東京を舞台に行われる究極のデスゲーム

主人公のアリス、親友のカルべとチョータは平凡な毎日を過ごしていた。しかし、渋谷のスクランブル交差点で交通事故を起こしてしまう。3人は警察から隠れるために駅のトイレに逃げ込んだ。少し時間がたったあと外に出てみると、渋谷から人がいなくなっていた。辺りを探したが一人も見つからない。そして夜になった時、スクランブル交差点の街頭ビジョンに「ゲーム会場はこちら」という文字とともに、方向を示す矢印が映し出された。仕方なくその方向に進むと、明るく照らされたビルが立っていた。そこに入ると、スマホが支給され次々と人間が入ってきた。話を聞くと、どうやら皆この奇妙な世界に迷い込んだ「ゲーム」の参加者だといった。ここでのゲームはビルから脱出するというシンプルなルールだった。各部屋に2つずつドアがあり、片方のみ正解のドアというものだった。他の参加者が一つ目のドアで選択を間違えたその時、空からレーザーが落ちてきて脳天を貫き死んだ。これは選択を間違えると死ぬ命懸けのゲームだった。アリスは昔からゲームが得意で頭が良かったため、このゲームの謎に気づき他のメンバーは無事脱出することができた。ビルの外に出たアリスたちの前に一人の男が近づいてきて、「俺のVISAは今日で切れる」と言った。その瞬間その男の脳天をさっきと同じレーザーが撃ち抜き目の前で死んだ。この世界では、ゲームに参加して勝つことによって、生きる期間を伸ばすことができるというデスゲームが行われていたのだった。この世界でアリスたちは生き残ることはできるのか、そして元の世界に戻ることはできるのか。