名探偵ピカチュウ(映画) / Detective Pikachu (film)

名探偵ピカチュウ(映画) / Detective Pikachu (film)

『名探偵ピカチュウ(Detective Pikachu)』とは、2019年に日本とアメリカで公開された映画である。2016年にリリースされた同タイトルの任天堂のゲームを原作に、「ポケモン」シリーズ初の実写映画として制作された。探偵だった父を亡くした青年・ティムは、父のパートナーだったピカチュウと出会い、父の死の真相に迫っていく。

And12のレビュー・評価・感想

名探偵ピカチュウ(映画) / Detective Pikachu (film)
10

ただのポケモン映画ではありません。

『名探偵ピカチュウ』は、主人公の青年ティムがとある出来事がきっかけで偶然出会ったピカチュウと共に物語の謎を紐解いていくという比較的シンプルな作品となっております。
物語の冒頭、いつしかポケモンのことを遠ざけるようになった青年ティムは、ポケモンに関わる事件を追う探偵であった父親・ハリーが捜査に行ったのち亡くなったことを知らされます。
ティムとハリーは家族としての時間を一緒に過ごしたことが少なく、すれ違ったまま突然姿を消したハリーに対し複雑な心境であったティムは、父親の訃報を知らせてくれたヨシダ警部補に話を聞きに、ポケモンと人間が共存する『ライムシティ』に向かいます。
その後ティムはハリーが住んでいたアパートに足を運んで、彼がある事件を追っていたこと、そして親子としてすれ違ったままでも変わらずに息子のことを愛していたことを知ります。
すると自分しかいないはずのアパート内に何者かの気配を感じ、不審者をつきとめようとしました。そこにいたのは帽子を被った人の言葉をしゃべるピカチュウでした。
驚愕したティムはようやくまともに会話できる人間に巡り合えたピカチュウに付きまとわれますが、お互いに会話をしてるうちにそのピカチュウが、ハリーがパートナーとして連れていたピカチュウだったと知ります。そのピカチュウは「ハリーはまだ生きている」と言い、ティムと共に父親探しとその背景に起きた事件の謎を解き明かすために動き出すのですが……。

ここまでが大まかな前半の概要になります。
こちらの作品はゲームやアニメで登場したポケモンが非常にクオリティの高いフルCGとして登場します。劇中でも見たことのあるポケモンや初めて見るポケモンも数多く登場し、子どもだけでなく大人も楽しめる作品となっております。
また、エンドロール前のムービーでは大人が見ると懐かしさのあまりに泣いてしまう方は、わたくし含めて多くいらっしゃいました。
ポケモンによる冒険活劇だけでなく、家族愛、親子の愛情も作品のテーマになっています。まだご覧になられてない方もぜひご家族と一緒に観られてはいかがでしょうか。

長くなりましたが、ここで終わりにしたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。