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踊りたくなる。
今となっては、日本人もクラブとかあるし、社交ダンスも結構普及してきた気がしますが、公開当時は、ほんと日本の男性が踊りたいですって、社交ダンスを習いに行くのってハードルが高かったと思います。役所広司さんは見た目もいい具合におっさんで、なんかそういうことしなさそうで、でもいい人っぽくて、応援したくなる人です。それがすごくよかったです。彼が電車から見て、あ、あれはいいかもみたいなふうに思ったのって、電車通勤とかしていたらよくあることで、私も和菓子屋とか、車窓から見て、いろいろ妄想したりしました。そこから、実際に習いに行くのがすごいし、そこにいる人たちもいろんな人がいておもしろかったです。最初は、ちょっとした興味というか、ダンスの先生へのあこがれみたいなことで始めたことなのに、そのうちダンスそのものにハマるというところがよかったです。うんうん、そういうことあるよねと思ったし、社交ダンスしてみたいとも思いました。やはり、ヒロインの草刈民代さんのダンスの美しさがすばらしかったです。すごく説得力が増しました。その後、アメリカでもリメイクされていますし、ストーリーの面白さは折り紙つきです。ぜひ、見てほしい映画です。