スカーフェイス

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スカーフェイス
10

アル・パチーノの不滅のかっこよさ!

ブライアン・デ・パルマ監督作品。脚本:オリバー・ストーン。

キューバ移民の青年トニー・モンタナ(アル・パチーノ)が、親友マニー(スティーブン・バウアー)と共に、コカインの密売で成り上がっていく姿を描いたバイオレンス巨編。

今年、「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督によるリメイクも決定した本作は、上映時間170分に及ぶ大作です。1932年制作の「暗黒街の顔役」のリメイクでこちらでは、禁酒法時代の酒の密売が描かれていたのに対し、本作では80年代のコカイン密輸やキューバ移民といったタイムリーな題材に変わっています。単なるアクション映画ではなく、社会的メッセージを含んだ重厚なドラマでもあります。また、ヒップホップの世界にも多大な影響を及ぼし、ラップでは盛んに言及されていますし、シュプリームから本作のポスターがデザインされたシャツも発売されました。ゲームソフト『グランド・セフト・オート』も『スカーフェイス』から影響を受けて制作されました。
本作は暴力的な描写が多々あり、観る人を選ぶ作品です。電動のこぎりで頭を割られる場面、ヘリコプターから首つりといった描写は、公開当時でさえ問題視されました。グロテスクな描写が苦手な方は鑑賞を控えたほうがよいでしょう。