金とドラッグとレオナルド・ディカプリオ
監督は「タクシー・ドライバー」や「カジノ」で知られる巨匠マーティン・スコセッシ。主演は「ギャング・オブ・ニューヨーク」、「アビエイター」他二作に続き同監督と五度目のタッグを組むレオナルド・ディカプリオです。
物語は主人公ジョーダン・ベルフォートがウォール街で働きだすところから始まります。しかし、働きだしたその日に株価は大暴落、あっという間にリストラされてしまいます。ベルフォートは諦めることなく、天才的なセールス技術を武器にクズ株を売りまくり巨万の富を得ます。自身の会社ストラットン・オークモントを率いてウォール街に返り咲くベルフォートですが、次第にドラックや司法の追及によって身を滅ぼしていきます。
物語は実話で原作はベルフォート自身が書いた自伝本です。とにかくハチャメチャなライフスタイルが延々180分も続くだけの映画にも関わらず、観客を退屈させず二度観三度観させる魅力は演技派の俳優たちが見せる素晴らしい演技にあります。
ベルフォートを演じるディカプリオもその相棒を演じるジョナ・ヒルや妻役のマーゴット・ロビーもドラッグに溺れる自堕落な役どころを見事に演じ切っています。ただ、注目すべきは前半に10分ほど登場するマシュー・マコノヒーです。コカインに依存するビジネスマン役ですが、一度見ると記憶から離れない強烈な芝居をしています。
ぜひご覧ください。