フィクションでありながら身近にあること
この作品は、東京で大災害が起こった場合にどのようになるのか?というフィクションのアニメですが、非常にリアリティがあるため引き込まれます。
災害が起こる前の主人公の「未来」は日々に物足りなさを感じていました。弟の「悠貴」にもそのような不満から八つ当たりをしています。そんなとき、二人は巨大な地震に見舞われました。人々はパニックになり一心不乱に逃げまどいます。しかし真理さんに出会って二人は救われて、人の温かさを感じる場面もあります。「真理」さんのような大人がいなければ二人は助からなかったでしょう。このようにならないように何か対策が必要だと感じたり、自分だけ助かろうとする人々だけでなくて真理さんのような他者と助け合うことがとても大切であると感じました。未来はこの経験を通して、家族の大切さやどれほど恵まれている環境の中にいるのであろうか、よく実感したのではないかと思います。誰しもが身近にある当たり前のものであると感じている家族や友人、食べるもの、着るもの、寝るところがあるということを忘れてしまっていると思います。このアニメを観て、普段自分がどれだけ恵まれた環境の中にいるのか実感できるよい機会になりました。このアニメは実際起こったら…ではなく、起こる可能性があるからこそ、たくさんの方に観ていただきたい作品です。