何重もの意味
前半はコメディのようでもあり、おもしろかったです。家庭教師、美術の先生、運転手、メイドと次々に家族が金持ちの家に雇われていくところがワクワクしました。
最初、ギウの友達が奥様のことをシンプルな人と称していたけど、その通りでほんと人を疑わない、騙しやすい人でした。
それにつけ込んで、どんどんうまくいってるところがおもしろかったので、後半の展開には驚きました。
でも、後から見直すと伏線もあって、すごいです。実は、タイトルにまで何重もの意味があったんですね。
韓国映画は質が高いとか言われるけど、ほんまにそうです。
ギテク役の方はよくみる役者さんですが、温厚そうできれると急に怖くなるところがよかったです。
韓国の格差社会のことも知れました。金持ちはほんとに金持ちなんだなって感じです。
庭も広く、家も広いし、すごくいいところでした。主人公家族が住んでいるところとの差がものすごくて、心に残りました。
半地下というところがあるだなんて、安いならいいかなとも思うけど、窓から、道路の足元が見えてというのはすごく閉塞感があります。
だからこそ、ここから這い上がれるかもといろいろしてたのに、あの展開、、、。後味が悪くて好きです。