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共感できる作品。
ジャズ・ミュージシャンの話であり、音楽がすごく素敵でした。
音だけじゃなく、ジャズを弾く手元もすごく綺麗で、そういうところもこだわってるのがさすがピクサーだなって感じです。
本作は、命を落としちゃった中年がソウルの世界で生き返りの方法を探すというもので、ソウルの世界というのも出てきて、とてもファンタスティックです。
生まれ変わりにはいのちの煌めきを見つけなきゃいけないというのもすごいです。
そういうのが見つからないと、個性が生まれないということでしょうか。
私なんか、なかなかそんなの見つからなくて、ずっとソウルのままな気がします。
何か特別なものが必要なのかなと思いきや、22番はなんでもない日常にときめいていて、ああ、生きているってそれだけできらめいてて素敵なことなんだということを思い知らされました。
それがわかる、とてもいい映画です。
今回、配信サイトでの公開ってなっちゃったけど、ぜひたくさんの人に見てほしい作品です。
中年が主役だなんてそれだけで新鮮だし、あれくらいの年齢で夢を追うべきか、諦めるべきかと悩んでいる人はたくさんいると思います。
きっとたくさんの人が共感できる作品でしょう。私も共感しまくりでした。