多くの人が死んでいた。
思ったよりもたくさんの救助の話が入ってて、しかも亡くなる方も多くて、リアルな映画だなと思いましたし、山は怖いと感じました。それでも、山が好きな三歩を見ていると、それ以上の魅力がきっと山にはあるのだろうと思います。すごく山のことを知ってるし、人のことも好きなんだろうに、救助の時は冷静で、何があっても自分の体力のために食事を普通に取る姿に、なんか感動しました。
一方、長澤まさみ演じる久美は、すごく新人らしい人でした。人の死が近い仕事の人なら誰でも感じるであろう疑問をもってて、先輩が非情に見えてって感じですごく共感できました。ほんと、なんでかわからないけど、人って助けられるのが当たり前と思うようになっちゃうというか、嫌なこと言ってくる人いますもんね。久美さんがかわいそうでした。でも、最後には立派な山岳救助員になっててかっこよかったです。
すごく山のことがわかる素敵な映画でしたが、ちょっとアレなところもあって、三歩の出すクイズは、すぐに答えがわかるものだったし、アレを答えられない久美はどうなんだって気もするし、ちょっとしつこいです。あと、みんな、久美にお礼言わなすぎです。そりゃあ、三歩が主役というか、ヒーローという扱いなのはわかりますが、気になりました。