渇き。

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渇き。
7

こんなことになるだなんて

一人の少女がいなくなり、それを調べる父親である元刑事が少女の闇を知ってしまうという話です。
この少女がしてきたことというのが、かなり怖くて、こんなに闇に落ちることがあるのだろうかとびっくりしました。彼女に騙されて落ちていった人たちもかわいそうだし、そんなことをするような子にならざるをえなかった少女もかわいそうです。彼女がそうなったのにはたくさんの原因があったと思いますが、一番は絶対父親のせいです。なのに、その父親がなんかそのことをわかってないというか、むすめを愛してるとか言えちゃうところが一番怖いです。ああ、これは逃げ場がなかっただろうなと思いました。
父親は役所広司さんです。すごく怖くてよかったです。役所さんは「孤狼の血」でも、いかつい刑事役をしていましたし、すごく似合っていました。彼はひげとかが濃いイメージですが、それがより役作りに役立っていました。怖いのもですが、あの汚らしさがたまりません。
少女役の小松菜奈さんはすごく顔が整っていて、とても悪い人に見えないけど、でもたしかにきれいすぎるから悪いことしているかもとも思える感じで、役に合っていたと思います。他の人たちもみな、雰囲気があってすごくよかったです。
怖いけど、また見たいなと思える映画でした。