渇き。

渇き。

『渇き。』(かわき)とは、2013年6月に公開された、日本のスリラー映画。監督は中島哲也が務めた。原作は、第3回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した深町秋生の『果てしなき渇き』である。
主人公は、妻の不倫相手に暴行を加えたことで職も家庭も失った元刑事・藤島昭和。ある日、彼は元妻から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追うこととなる。娘を追っているうちに、昭和はこれまで知らなかった娘の本当の姿を目の当たりにする。
主演は役所広司、娘・加奈子役には新人の小松菜奈が抜擢された。その他、妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、中谷美紀などが出演している。

nakasakosako0のレビュー・評価・感想

渇き。
7

こんなことになるだなんて

一人の少女がいなくなり、それを調べる父親である元刑事が少女の闇を知ってしまうという話です。
この少女がしてきたことというのが、かなり怖くて、こんなに闇に落ちることがあるのだろうかとびっくりしました。彼女に騙されて落ちていった人たちもかわいそうだし、そんなことをするような子にならざるをえなかった少女もかわいそうです。彼女がそうなったのにはたくさんの原因があったと思いますが、一番は絶対父親のせいです。なのに、その父親がなんかそのことをわかってないというか、むすめを愛してるとか言えちゃうところが一番怖いです。ああ、これは逃げ場がなかっただろうなと思いました。
父親は役所広司さんです。すごく怖くてよかったです。役所さんは「孤狼の血」でも、いかつい刑事役をしていましたし、すごく似合っていました。彼はひげとかが濃いイメージですが、それがより役作りに役立っていました。怖いのもですが、あの汚らしさがたまりません。
少女役の小松菜奈さんはすごく顔が整っていて、とても悪い人に見えないけど、でもたしかにきれいすぎるから悪いことしているかもとも思える感じで、役に合っていたと思います。他の人たちもみな、雰囲気があってすごくよかったです。
怖いけど、また見たいなと思える映画でした。