DARK SOULSシリーズ / ダークソウルシリーズ

DARK SOULSシリーズ / ダークソウルシリーズ

『DARK SOULSシリーズ』はフロム・ソフトウェアが発売するアクションRPGシリーズ。第1作の『DARK SOULS』は2011年9月22日に発売された。
本シリーズは中世ヨーロッパ的ダーク・ファンタジーを基礎に、「王と騎士のハイ・ファンタジー」「混沌の炎」「死と地の底」の三要素が取り入れられている。ゲームとは直接と関係のない設定も数多くあり、プレイヤーはそれを武器やアイテムの説明などから窺うことができる。
システムは基本的に『Demon's Souls』を継承しており、死んで覚えるいわゆる「死にゲー」となっている。基本的には死んでもデスペナルティはないが、亡者となり外見がミイラ化してしまう。ミイラ化している状態だとオンライン要素の協力プレイや敵対プレイなどができない。元に戻るには篝火で人間性を使い、肉体を取り戻す必要がある。

r_k1109のレビュー・評価・感想

DARK SOULSシリーズ / ダークソウルシリーズ
10

キングオブ死にゲー

まず最初に言わなければならないのは、このゲームは万人には決しておすすめできないという点です。おそらく10人中7人はクソゲーと判断すると思います。そんなゲームです。とにもかくにも難易度が高いです。このゲームはフィールドやダンジョンを探索していくゲームなのですが、最近のゲームにおいてはまずあり得ないであろう、「地図」がありません。現在地を表示しないとか宝箱を表示しないとかの制限ではなく、フィールドの全体図、そのつながりを描く地図そのものがないのです。そこから、プレイヤーは「ゲームをプレイする」という認識ではなく、「異世界を漂流する旅人」という視点を手に入れます。
また戦闘に関しても、ゲーム的妥協はありません。ドラクエでいうスライムにすら、勝つまで1時間以上かかります。私は最初のボスにたどり着くまでに8時間ほどかかりました。それくらい、アクションにゲーム的アシストがありません。
とかく難易度が高く、人によってはクリアどころかまともにプレイできない今作品ですが、それ以上に魅力的なのは、「それでもクリアできる」快適性にあります。
(一部の人かもしれませんが)どんな理不尽でもやめようと思う不快感がまったくありません。死ぬ際に抱く不満はゲームに対してではなく負けた自分自身に対してです。
どこまでプレイヤーがプレイヤーとして楽しめるよう調整させた高難易度は、軽々にまね出来るものではなく、「自分はゲームがうまい」と思っている方にこそ、おすすめしたい作品です。