かすかべ防衛隊はずっと繋がっている
しんちゃん映画初のパニック映画です。
しんちゃん映画の中で海外へ行くことはあっても、最初から最後まで海外!というのは初めてではないでしょうか。
ひろしの転勤でメキシコへ飛び立つことになった野原一家。慣れ親しんだかすかべの町と、かすかべのみんなとはお別れです。
風間くんとしんちゃんの熱い友情には思わず泣いてしまいました…。お別れの時に、ネネちゃんからしんちゃんへ、風間くんデザインのかすかべ防衛隊バッジをくれるのですが、これがクライマックスでまた満を持して最高に泣かせに来ます…!
さて、メキシコへと渡った野原一家はメキシコでもかすかべにいた時のように通常運転で、どんどん繋がりを作っていきます。
私は、しんのすけやひまわりと同じくらいの年齢の子供がいるので、ついついみさえに感情移入して観てしまうのですが、私だったら知らない土地で、しかも海外で知り合いもおらずに子育てなんて挫けそうです…。みさえは本当にすごいなあと自分が歳を重ねるごとに思います。
そんな野原一家の町へ襲いかかる、正体不明の人喰いサボテン。悪役が人間でないのはしんちゃん映画では珍しいです。
逃げ惑う人々ですが、この町の町長というのが変なところに気合の入った人で、目の前で住民がサボテンの餌食になっているのを何度も見ているのに、
サボテンと共存して見世物にし、町を潤わせよう!等と的の外れた発言ばかりをします。
困っている住民や自分の危機的状況をわかりつつも、町のために利益を優先する町長で、当初は「こいつ、実は黒幕か!?」と思った程です。
映画を通して人喰いサボテンが悪役ではありますが、実はパニックが起きた時の人間の心が1番の悪になり得る、ということを訴えているのかなとも思いました。
クライマックスのサボテンとのバトルは非常にアツく、それでいて泣ける作品でした!
こういうアクション推しのしんちゃん映画はやはり楽しいですね。