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リンクと個性派キャラが織りなす幻想的な世界
ゼルダの伝説シリーズで私が初めてプレイしたのは、「時のオカリナ」でした。当時はNintendo64が一家に1台といえるくらい普及し、周りの友達もほぼ全員が持っていました。ファミコンやスーパーファミコンの2Dから3Dに進化を遂げ、立体的なグラフィックが眼前に広がり、時間を忘れてテレビの前にかじり付いたのを今でも鮮明に思い出します。長らく私の中ではゼルダの最高傑作は時のオカリナでした。しかし、足掛け20年の時を経て登場した「ブレスオブザワイド」はその基準を覆しました。無限に広がるかのような広大なマップ、一際異彩を放つ魅力的なキャラクターたち、大きく構成されたメインストーリーに寄り道的な要素を加えたサブストーリーなど…この作品の魅力を上げればきりがありません。
なかでもこの作品を魅力的なものへと昇華させたのが、開発陣が追い求めた「リアル」の概念。以前の作品はマスターソードを初めとした武器が一度手に入れれば無限に使えました。しかし、この作品では「耐久性」という概念が生まれ、何度か使用するうちに壊れるようになりました。このことによって、戦闘シーン1つとっても手に汗握る緊迫的な臨場感が生まれました。ゼルダを長年プレイしてきた一プレイヤーですが、この作品は自信を持ってオススメします。